懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「嘘だろ……」


次々と出てくる盗撮DVDに、俺は脱力してその場に座り込んでしまった。


良にこんな病気があったこともショックだけれど、良が1人で抱え込んでいたこともショックだった。


誰にも相談できないまま、盗撮という犯罪を犯して自分の気持ちを晴らしていたのだろう。


「……っ」


気が付けば、誰もが良を見守りながら泣いていた。


バリバリと音を立てながら食べる良の食堂も胃も、きっとすでにズタズタになっている。


それでも良は食べ続けた。


自分の罪を晴らすように。


許しを請うように、死に向かって前進していったのだった……。
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