懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
月奈
『N小学校子羊の群れ vol.10』
最後の一枚を食べきった良はそのまま横倒しになって倒れてしまった。
口の中はズタズタに切れ、唇からも血が流れている。
「良……」
俺は虚ろな目をして空を見つめている良に近づいた。
良の前にしゃがみ込むと、良はなんどかむせて血を吐いた。
しかしその中にDVDの破片は見つからない。
大きいものを飲み込んだため、簡単に吐く事はできないようだ。
俺はかける言葉を見つける事ができずそんな良をただ見つめていた。
時々せき込んで血を吐き、見る見るうちに衰弱していく良。
体内での出血がひどいのかもしれない。
友達がまた目の前で命を失おうとしている。
でも、今俺にできることはなにもなかった。
ただ、その時を待つしかなかった。
最後の一枚を食べきった良はそのまま横倒しになって倒れてしまった。
口の中はズタズタに切れ、唇からも血が流れている。
「良……」
俺は虚ろな目をして空を見つめている良に近づいた。
良の前にしゃがみ込むと、良はなんどかむせて血を吐いた。
しかしその中にDVDの破片は見つからない。
大きいものを飲み込んだため、簡単に吐く事はできないようだ。
俺はかける言葉を見つける事ができずそんな良をただ見つめていた。
時々せき込んで血を吐き、見る見るうちに衰弱していく良。
体内での出血がひどいのかもしれない。
友達がまた目の前で命を失おうとしている。
でも、今俺にできることはなにもなかった。
ただ、その時を待つしかなかった。