懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
☆☆☆
月奈は高校3年に上がってからクラスメイトになった女の子だった。
他の生徒たちよりも小柄で顔立ちも幼く、喋るとアニメのヒロインのような可愛い声をしていた。
そんな月奈はあっという間にクラス内のアイドルのような存在となり、注目を浴びていた。
だけど、俺たちが月奈と仲良くなったのはそんな事が理由ではなかった。
あれは夏休みに入る一週間前の事だった。
普通授業を終えて教室を出るクラスメイトたち。
俺や百合もすぐに家に帰り、試験に備えて勉強をする予定だった。
嵐は元々勉強をする気なんなさそうだったけれど、遊び相手がいないので真っ直ぐ帰るつもりだったようだ。
途中まで帰り道が被っていた俺たち7人は、自然と一緒に学校を出る形になった。
春姫と百合と彗は並んで歩き、男4人はバラバラに歩いていた。
誰ともなく話しかけると、誰かが返事をしてそれを全員で笑う。
そんないつもの光景の中、突然ざわめきが聞こえてきたのだ。
それは狭い路地から聞こえてきて、俺たちは足を止めた。
「なにかやってるのかな?」
そう言ったのは春姫だった。
「ちょっと行ってみようぜ」
嵐が先に立って歩き出す。
月奈は高校3年に上がってからクラスメイトになった女の子だった。
他の生徒たちよりも小柄で顔立ちも幼く、喋るとアニメのヒロインのような可愛い声をしていた。
そんな月奈はあっという間にクラス内のアイドルのような存在となり、注目を浴びていた。
だけど、俺たちが月奈と仲良くなったのはそんな事が理由ではなかった。
あれは夏休みに入る一週間前の事だった。
普通授業を終えて教室を出るクラスメイトたち。
俺や百合もすぐに家に帰り、試験に備えて勉強をする予定だった。
嵐は元々勉強をする気なんなさそうだったけれど、遊び相手がいないので真っ直ぐ帰るつもりだったようだ。
途中まで帰り道が被っていた俺たち7人は、自然と一緒に学校を出る形になった。
春姫と百合と彗は並んで歩き、男4人はバラバラに歩いていた。
誰ともなく話しかけると、誰かが返事をしてそれを全員で笑う。
そんないつもの光景の中、突然ざわめきが聞こえてきたのだ。
それは狭い路地から聞こえてきて、俺たちは足を止めた。
「なにかやってるのかな?」
そう言ったのは春姫だった。
「ちょっと行ってみようぜ」
嵐が先に立って歩き出す。