懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
あれだけ肉をそぎ落とされれば、そう簡単に止血できなくても当然か。


「嵐って今年からひとり暮らしだっけ?」



春姫が聞くと、嵐は頷いた。


この部屋は嵐のアパートという事だ。


だからこんなに狭かったのだ。


そう思った時、ジジッとあの音が聞こえて来て全員が黙り込んだ。


《みなさまお待たせしました。それではステージ5を始めます》


もう聞き慣れてしまった女の声。


しかし、何度聞いてもその声は不気味だった。


《高嶋嵐がイチゴのショートケーキを作り、高嶋嵐に食べさせなさい》


その放送に、全員の視線が嵐に向かった。


良と同じだ。


良の時も良が作り、そして良が食べるように指示が出た。
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