懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「本当に、大丈夫?」


彗が聞く。


「うん。僕の家も警備会社に入っているんだけど、会社のステッカーを外に貼るように言われるんだ。


この建物は警備会社に入っていますよっていう、印としてね。


そのステッカーがこの建物にはないようだから、きっと大丈夫」


なるほど、そう言う事か。


そういえばお店の入り口なんかで時々みかけるステッカーがある。


悠はそれのことを言っているんだ。


「大丈夫だってよ」


嵐がそう言い春姫の背中を押す。


自分からは動かないのが、嵐の悪いことろだ。


それでも、春姫は悠の言葉で安心したのかノブに手をかけた。
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