懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「中学校に上がったばかりの合宿で、あたしは百合と同じ班になった。
その日の夕飯作りで百合は揚げ物を担当していたの。
百合が材料を油の中へ入れる時、油が飛び跳ねてあたしの頬に当たった」
「そんな……春姫の傷はどこにも残ってないじゃない!」
百合が叫ぶ。
しかし春姫は百合へ包丁を向けたままだ。
「傷が残っているかどうかなんて重要じゃないのよ。包丁は2本。どちらかがどちらかの肉をえぐれば、それでいいの!」
そう言い、春姫は百合に向かって包丁をふり下ろした。
百合は咄嗟に床に転がり、それをよける。
そして、立ち上がると同時にテーブルの包丁を握りしめていた。
2人とも、お互いを刺すつもりだ。
俺は数歩その場から後ずさりをして、その光景を見守った。
百合が春姫に襲い掛かり、包丁が春姫の耳をかすめて血が流れた。
その隙に春姫が包丁を振り上げ、百合の背中めがけて振り下ろす。
ドッと低い音が聞こえて、気が付けば百合の背中に包丁が突き立てられていた。
その日の夕飯作りで百合は揚げ物を担当していたの。
百合が材料を油の中へ入れる時、油が飛び跳ねてあたしの頬に当たった」
「そんな……春姫の傷はどこにも残ってないじゃない!」
百合が叫ぶ。
しかし春姫は百合へ包丁を向けたままだ。
「傷が残っているかどうかなんて重要じゃないのよ。包丁は2本。どちらかがどちらかの肉をえぐれば、それでいいの!」
そう言い、春姫は百合に向かって包丁をふり下ろした。
百合は咄嗟に床に転がり、それをよける。
そして、立ち上がると同時にテーブルの包丁を握りしめていた。
2人とも、お互いを刺すつもりだ。
俺は数歩その場から後ずさりをして、その光景を見守った。
百合が春姫に襲い掛かり、包丁が春姫の耳をかすめて血が流れた。
その隙に春姫が包丁を振り上げ、百合の背中めがけて振り下ろす。
ドッと低い音が聞こえて、気が付けば百合の背中に包丁が突き立てられていた。