懺悔部屋～脱出法は仲間を傷つけ食べること～

「ドアが……勝手に閉まった……？」


良が恐る恐るそう言う。


「まさか、そんな事あるわけない」


悠は良の考えを否定しながらも、青い顔をしている。


「おい、冗談じゃねぇぞ！？」


嵐がそう怒鳴り、大股で入って来たドアへと向かう。


そしてノブに手をかけて……。


ガチャ……ガチャガチャガチャ！


何度も何度も回してみるが、それはびくともしなかった。


「冗談でしょう？」


春姫が呟くように聞く。


しかし嵐の様子は冗談などには見えなかった。


「どうなってんだよ！！」


嵐はなおも両手を使ってドアノブを回そうとする。