懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「嵐! 大丈夫か!?」


慌ててかけよる俺。


額の出血はもう止まっているようで、嵐の顔色も戻っている。


よかった。


「なんだ? どうなったんだ、俺」


嵐は状況が理解できていないようで、周囲を見回す。


「ドアを強引に開けようとするから、攻撃を受けたんだ」


「は? 攻撃?」


目をパチクリさせてドアを見る嵐。


すると、みるみるうちにその顔が青ざめて行く。


「そうだ。俺、あのドアを壊そうとした……そしたらいきなり赤い光が俺に当たって来たんだ!!」


興奮し、声を大きくする嵐。


やっぱりあれが攻撃してきたんだ。
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