懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
俺は嵐が気絶している間に得体のしれない女の声が聞こえて来て、自分たちに指令を出してきた事を教えた。


「その声の言う通りにしたけれどドアは開かない。そう言う事か」


嵐がそう言い、俺は頷く。


やっぱり、目玉焼きを食べるくらいじゃ鍵は開かないのか。


だとしたら、一体どうやって……。


考えを巡らせようとした時、突然悠が目を見開いた。


「うぐっ……」


何か言おうとした言葉を詰まらせ、苦しげに喉をかきむしり始める悠。


「な……なんだ!?」


良が咄嗟に悠から離れる。


「あ……ガハッ!!」


悠がその場に膝をつき、血を吐いた。


女子から甲高い悲鳴が上がる。
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