懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「嘘だろ……」


俺は嵐の隣に立ちドアノブを掴む。


嵐の言う通り、押しても引いても、それはびくともしなかった。


「どういう事だよ!」


思わずそう怒鳴り、拳でドアを殴りつけた。


これでもドアが開かないなんて。


じゃぁ彗はなんのために自分の目を犠牲にしたんだ……!!


「結局、あたしたちはここから出られないって事?」


春姫が言う。


「しらねぇよ!!」


嵐がそれに怒鳴り返した。


ここにいる全員が不安と恐怖で打ちのめされているのがわかる。
< 95 / 281 >

この作品をシェア

pagetop