なつめくんの束縛
ドンッと押されて入った場所は棗君と初めて話した多目的室。
「な...つめくん...?」
棗君はドアを締めてカチャッと鍵を閉める。
「ゆっちゃんのくせに生意気。」
目線が絡む私達の距離は1mくらいある。
私の後ろにはすぐ色んな資料が置いてある棚。
「言えないようなこと武藤としてたの?」
棗君は冷たい笑顔でそう言った。
「えっ...?
そんなことしてない...っ...」
誤解されてるってことだよね...?
私はただ武藤君に話を聞いてもらってただけで...
「やましいことがあってもなくてもみんな誰もそういうんだよ!!」
ビクッ...
いつも落ち着いてる棗君が声を荒らげて言うからびっくりしてしまった。