なつめくんの束縛
「えっ...してないよ......っ!」
って言ってもきっと今の棗君はなにも信じてくれない...。
どうしよう...
棗君がこんなにも怒るなんて思わなかった...。
「あの時...
全部奪えばよかった」
ボソッと何かを呟いた棗君。
「え...?」
よく聞き取れなかった私は棗君に聞き返す。
でも棗君が答えてくれることはなくて...
「抵抗したら許さないから」
なんてよく意味のわからない言葉を発して...
頭の後ろを掴まれてグイッと引き寄せられた。
「んっ...!?」
目の前に見えるのは綺麗な棗君の顔......。