なつめくんの束縛
いつの間にか授業を受けながら寝てた俺はチャイムの音で目を覚ました。
それと同時にゆっちゃんが屋上から戻ってきた。
机に伏せてる俺の表情はゆっちゃんには見えない。
ゆっちゃんは俺になにも話しかけてくることなくカバンに手を伸ばす。
そんなゆっちゃんからフワッと香ったのはいつものゆっちゃんとは違う匂い。
さっき決めた謝ることなんて一切忘れた俺はゆっちゃんの手首を掴む。
「...ねぇ、ゆっちゃん」
顔を上げてゆっちゃんの顔を見れば驚いた顔。
「ど...したの......?」
どうしたの?じゃない...
そんなゆっちゃんにすごく腹が立った。
「1限目、何してたの」
俺は直球にそう聞いた。