なつめくんの束縛
俺何してんだろ...
飽きたって言ってすぐにゆっちゃんを抱き締めて...。
最後も俺のわがままでごめんねゆっちゃん。
「意味が......わからな......い...」
そりゃゆっちゃんがそういうのも無理ない。
やってることと言ってることが全然違うから。
「今まで楽しかったよ」
俺はもうゆっちゃんに触れることができなくなる...
でもそれはしょうがない...
「な...に...」
俺がゆっちゃんの隣にいれば傷つけてばっかなのかもしれないし...。
ゆっちゃんから離れて多目的室を出ようとする。
「棗君っ...!」
ゆっちゃんが俺の名前を呼ぶ声が思いっきり聞こえた。
でもここで振り返ればなにも変わらない。
俺はそのまま知らないフリをして多目的室を後にした。