なつめくんの束縛





それからというもののやっぱり棗君は私に一言も話す事はなくお昼の時間。





…いつもお昼は棗君と食べてたっけ……



棗君は相変わらず机に伏せたまま起き上がる気配がない。





その時…




「棗!

一緒にお昼食べない?」




そう言ったのは金宮さん。




顔を向けそうになる私。
グッとこらえて知らないフリをする。




でも声だけは隣だから聞こえてくるわけで…




「………どっちでも」






だるそうに体を上げた棗君からの答え。




その言葉で本当に私達はもう一緒に行動できないんだと実感した。





…耐えないと……っ…






泣きそうになるのを必死にこらえる。




下を向いていれば棗君と金宮さんは二人でどこかへ言ってしまった。






………二人はまた付き合ったりするのかな…?

















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