なつめくんの束縛
「っ......」
すごく恥ずかしい......
恋愛経験なんかない私は心臓バクバクで...
ちょこんと両手で棗君の制服の裾を掴む。
棗君は私のことをやっぱりジーッと見ていて...
カァッと顔が熱くなるのがわかった。
「な...なつめくん......」
そう名前を呼んだ瞬間棗君が私の背中に手を回して、抱き寄せた。
私の顔は棗君の肩に埋められて、上からはクスッと笑う棗君の声。
「ゆっちゃんすごくかわいい」
そんな甘い言葉が降ってきた。