なつめくんの束縛






「へ…変なことしてごめんなさいっ…」





ゆっちゃんは俺から離れてすぐ謝ってきた。






俺がなんの反応もしなければゆっちゃんはソーッと俺の顔を見てきた。





だから俺もジーッと見返す。





いまここで何かきっかけを作らないと、またなんの関わりもなくなる。





そう思った俺は馬鹿なことを思いついた。






「………とってよ…?」






少し言いづらくて最初の言葉がうまく言えない俺。





「え?」






ゆっちゃんは見事に聞き返してきた。



こんなこと言うなんて自分でも気持ち悪いと思う…。






「責任…とってくれるよね?」





そんなおかしなことをゆっちゃんに言っていた。








< 162 / 227 >

この作品をシェア

pagetop