なつめくんの束縛
「じゃあ俺壁に背中つけて座ってるから好きにしていいよ」
なんて言った棗君は壁に寄りかかるように座った。
こ…これは俗に言う無防備というやつですか!?
きっと私は幸せ者なはず…
あの棗君に…女の子にモテモテの棗君に私からキスするって…
「う、うん…」
ドクンッドクンッと心臓がうるさい。
私からする初めてのキス…
こんなに緊張するものなんだと…
初めてよくわかった。
私は座ってる棗君に近づいて目の前にやってきた。