なつめくんの束縛
「ゆっちゃんはお母さんに似てるの?」
もぐもぐと食べながらそう聞かれる。
ん〜…
結構言われるかも……
「多分お母さんかなあ…」
お父さんとは似てるって全然言われない。
「じゃあきっとゆっちゃんのお母さんも可愛いね」
その言葉に私も恥ずかしくなる。
そ、それって私のことも可愛いって思ってくれてるってことかな…?
二…ニヤけてしまう……
そんな私を見て……
「なにゆっちゃんニヤニヤしてるの?」
怪しいものでも見るかのように棗君は私にそう言った。