なつめくんの束縛
体育座りをして膝の上に顔を埋める。
怖い……
そして…
私の前に誰かがいる気配と歩く足音が消えたのが分かった。
「っ……」
すごくすごく怖い…っ…
そう思ったときフワッと私の頭を撫でる手。
思わず私は顔を上げた。
「…なんか、随分汗かいてるし顔色悪いんじゃない?」
そこにいたのはおばけでもなんでもなく、女の子に大人気の原谷 棗君だということに私はすごくホッとして抱きついてしまった。