なつめくんの束縛




「え……?」




原谷君はそう一言呟くだけで特に抵抗はしなかった。




「お…音がしたからおばけかと思って…


すごく怖かったの…っ!」





ギュウッと普段の私からしたら男の人に抱きつくなんてあり得ないけど…



この時は気が緩んで思わず抱きついてしまった。





「あぁ…俺さっき起きたから」




私がこんなに慌てていても原谷君は動じることはなく至って冷静。





「てか…」





いつまで抱きついてるつもり?




と原谷君が私の頭を触りながら言った。




その言葉にハッとして勢いよく私は離れた。






そ…そうだ…っ…




私ってばこんな大胆なことを…








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