なつめくんの束縛
「なに...?」
そんな整った顔で見られても......
私にはただ刺激的なだけで...
「さっきから人の毛布の匂い嗅ぎすぎ」
棗君のその一言に私はビシッと固まってしまった。
「ベットの中入った途端鼻つけて...
ゆっちゃんやっぱり変態なんじゃない?」
グサグサと棗君は遠慮なく私にひどい言葉を放つ。
もう少し柔らかく言ってくれても......
「それは...あまりにもいい匂いでつい...」
ああ...こんなのドン引きされるだけだ...
私のばか〜っ...
「じゃあ俺がゆっちゃんのこと抱き締めたらいいってことだよね?」
棗君の口から出た言葉は空耳かと疑うくらいすごい内容。
私が返事をする間もなく私は棗君の腕の中にすっぽりと入ってしまった。