なつめくんの束縛
「し...知らないっ...!!」
クルッと私は棗君に背中を向けるように反対側を向く。
変なドキドキこんなにしてたら頭がおかしくなっちゃうよ...
「ゆっちゃん」
背中を向けた私を棗君が呼ぶ。
「なーに......?」
私がそう聞いても棗君は反応しない。
あれ......?
「棗君...?」
「こっち向いてよ」
ポツ...と聞こえた棗君の声。
一瞬にして私をドキッとさせた。
それと同時に棗君がパッと部屋の明かりを消した。