異常って言われても構わない。
「そ、そんなことはどうでもいいからっ
 べんきょーしようぜ、べんきょー!」


時雨は起き上がるが
やっぱりまだ体はダルそうだ。


「もういいよ今日は。」

「や、でもせっかく…!」


時雨ってこんなに勉強熱心な奴だったか?

まさかそんなに進級ヤバいんじゃ…

でも今はそれよりも
時雨の体の方が心配だった。

コイツ自己管理できないからなぁ。


「俺は別に気にしてないし
 時雨疲れるし…それより何か食えば?
 腹空いてるだろ?」

「…空いてる。」


少しいじけて答える時雨に
キュンと胸が鳴る。

普段はチャラついてる時雨が
たまに見せるこういう動作は凄く可愛い。


「じゃあ今から作るわ。
 何が良い?
 つっても今ある材料じゃ
 炒飯しか作れねぇけど。」

「それで十分♪」


満足そうに笑った時雨に少し安心して
俺はリビングへ降りる。


さっきも言ったように
俺はほぼ1人暮らししてるから
大抵の料理は作れる。

けど…

あーあ、暑い中疲れてる奴に炒飯て。
素麺とか食べさせてやりたかったな。

買い出し行っときゃよかった。
不覚。
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