異常って言われても構わない。
「お待たせー。」


熱々の炒飯を
まだベットに座っている時雨に渡す。


「よっ!待ってました♪」


時雨はスプーンを受け取った途端
嬉しそうに炒飯にがっついた。

よっぽど腹減ってたんだな。

でもあんま急いで食べると…


「う"っ!」


ほら、言わんこっちゃない。

俺の予想通り
時雨は炒飯を喉に詰まらせてしまった。


「大丈夫かー?
 落ち着いて食べろよ全く。」


俺もベットに腰掛けて
時雨の背中を軽く叩いてやる。


「…ぷはっ!死ぬかと思った!
 さんきゅー明希。」

「どーいたしまして。」


俺はそのままベットで炒飯を食べる。


「いつ食っても美味いよなぁ
 明希の手料理♪」

「どーも…」


…ん?

待てよ?

ベット…ベット…

ベットーーー?!


「…っ!!」


慌てて立ち上がり、部屋の隅に逃げる。

ヤバいヤバいヤバいヤバい!

今更だけどっ

時雨が俺のベットにいる!

いや、今まで時雨がベットにいることは
しょっちゅうあったんだけど…

今はヤバいだろ!

告白しようとしてんのが
ベットの上とか…

告白が成功してもしなくても
俺絶対押し倒す!


「明希?」


いきなり隅に逃げた俺を
不思議そうに見つめる時雨。

あっちは座ってて俺は立ってるから
自然と時雨は上目遣いになる。

止めてくれー!!///
< 18 / 29 >

この作品をシェア

pagetop