異常って言われても構わない。
しんどい…
体がヤバいくらい熱い…。

大体クラブ終わってすぐに全速力とか
無理に決まってんだろ。

走ってるうちに
足がだんだん動かなくなってきた。

とろとろ走りながら携帯を見る。

6時35分。

…まだイケる!

俺は明希の顔を思い出し
再びスピードを速めた。

俺の明希へのでっけぇ想いをナメんなよ!



気付いたら俺は明希のベットで寝ていた。

明希によると
約1時間も爆睡しちまったらしい。

せっかく頑張って走ってきたのに…

俺の馬鹿ーーーっ!(泣)


「いつ食っても美味いよなぁ
 明希の手料理♪」


でも久し振りに食う明希の飯を食って
そんなことはすっかり忘れてしまう俺。

単純すぎる…。


「どうしたよ?」


2人でベットで炒飯を食ってると
いきなり明希が部屋の隅に逃げた。

…?

なんか明希顔赤くね?

まさか熱があるとか?


「どうもしないから!」


顔を隠しながら必死に叫ぶ明希。

やべ…可愛い!


「ちょっと貸してみ?」


俺は心配半分下心半分で
俺のでこを明希のでこに当てる。

うっわー明希の顔が近ぇ。
明希の息が…

はい、俺の理性がきれました。


「お前今日おかしいぞ?!」


何言ってんの?
全部明希のせいだぜ?

疲れてたんのにわざわざ走ったのも
こんなふうに触るのも…


「明希がっ
 好きな奴がいるなんて言うから!
 …焦ってんだよ。」


言ってしまった。

こんなふうに言うつもりじゃなかったのに
明希が鈍感だからつい言ってしまった。
< 21 / 29 >

この作品をシェア

pagetop