異常って言われても構わない。
そういえば…
ふと思い出した。


「占い当たったな…。」


どこぞの夢見る乙女じゃないけど
告白するきっかけになった。

今時占いに背中押されるって(苦笑)


「まあ恋愛運最低でも俺達は結ばれてたんだけどねー♪」

時雨は嬉しそうに足をブラブラさせる。

その言葉と時雨の嬉しそうな様子で
俺も口元が緩む。

時計は9時を指していた。
俺達はもう1時間近く話している。
俺のベットで…


…って
ああぁあぁぁああ!!!!

またベット?!

ベットに2人きり?!

どどどどうしよ!
いきなり緊張してきた(汗)


「ん、明希?」

「…っ!」


また時雨は俺の異変に気付いて
顔を覗き込んでくる。

しかし今度はただ顔を覗くだけじゃない。

時雨は立って両手を俺の腰のサイドに置き
座っている俺に覆いかぶさるようにした。


「ちょ…時雨?!どけろ!」

「また顔赤いよ、明希。
 大丈夫?」

「だ、大丈夫だから!」

「ほんとかなあー?
 まさかベット意識してたりして。」


ニヤリ、と妖艶な笑みを浮かべる時雨。

やば、ばれてる!

考えてることが時雨に知られ
恥ずかしくて顔がますます熱くなる。


「ごめんっ変なこと考えて!
 でもいきなり俺そんなことはしないから
 もっと時間かけてゆっくりって思…」


必死に言い訳している途中で
唇に柔らかいものが押しつけられる感触。
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