異常って言われても構わない。
ガラッ

「おっはよー!」


登校時間が迫ってきて
だんだんクラスに人が集まってきた。

時雨は…まだ朝練か。


「どうするの?明希くん。」


俺は…


「俺はやっぱり今の関係壊したくない。」

「……。」

「でも…」

「!」

「それ以上に
 この想いを伝えたいんだ…。」


確かに壊れるのは嫌だ。

でもこのまま何も言わずに
過ごしてくなんて…

無理だ。


「頑張れ、明希くん。」


うつむいていると
辰樹にポンポンと頭を撫でられる。

顔をあげると
辰樹はとても幸せそうに笑っていた。


「辰樹…お前のお陰で決心がついたよ。
 …ありがとな。」

「どう致しましてっ。」


『恋愛運が最高』?
『告白したら絶対成功』?

ありえなくは…ないのかもしれない。
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