あふれる、想い
次の日

朝一番で麻紀ちゃんのメアドをゲット


「麻紀ちゃんの事を気に入ってる人がいるんだけど
そいつだけにメアド教えていい?」


「え?」


「大丈夫!!
すっごいいい奴だから…」


「愛結ちゃんが言うならそうなんだろうね
うん、いいよ」


上條が喜ぶだろうな~


喜ぶ姿を想像したら胸が痛んだ



授業中

ノートの端に麻紀ちゃんのメアドを書いた


「上條?」

「ん?」

「感謝しなよね?
麻紀ちゃんのメアド」

「まぢで?!
良いのか??」

「もち!!」

「でも、急に送ったら…変じゃね?」

「それも根回し済み
麻紀ちゃんの事を気に入ってる
すっごいいい奴に教えていいか
ちゃんと聞いたからさ」

「まぢサンキュ」

大喜びでメアドを登録してるよ


どれだけ鈍いんだろう

…って
私が協力してるから気づかないんだよね

それにいい加減もう限界だよ


「もうさ、メアドもゲット出来たんだから
後は自分で頑張りなよ
協力はここまでだからね」

「えぇ~」

「大丈夫だよ
上條はいい奴だから麻紀ちゃんにも伝わるよ」

「…サンキュ」


照れくさそうに笑わないでよ


上條は本当にいい奴だよ

それで鈍くなければ最高なのにね

あっ…それとも好きな子に対しては別なのかな

< 10 / 290 >

この作品をシェア

pagetop