あふれる、想い

やっと授業が終わった~

お昼だ~


先生が出て行った途端


「辻ちょっといい?」


岡野君だ…


「うん」


みんなが注目してるのがわかる


「どうしたの?」


「迷惑だった??」


「そうじゃないけど…
みんなに注目されて恥ずかしかった」


「ごめんな
あの…俺の友達と辻の友達の4人で
一緒に昼飯食わないか?」


「えっと…友達に聞いてみる」


「じゃあメールして」


赤外線で番号を交換した


教室に戻ると私の席に明日香が座って待ってた


「明日香ごめんね~」

「良いよ~
でっ岡野は何だって??」


あれ?

昼休みはすぐに食堂行くのに
上條がまだいるなんて珍しいなぁ


「辻と岡野って付き合ってんの?」


「…付き合ってないよ」


何でそんな事聞くの?


「でも、岡野に告られたんだよね~」


「ちょっ!!明日香?!」


「そっか、辻にも彼氏か~」


何で笑ってそんな事言えるの?!


「明日香行こう!!」

明日香の腕を引っ張って
自分のと明日香のお弁当を2つ持って
屋上に向かった


屋上についた途端

涙がポロポロ零れる


「愛結~ごめんね~」

首を左右に振る

明日香が悪い訳じゃない


「あいつ鈍感だから…
ちょっとは気づくかなって思ったんだけど…」


「本当、鈍感だよね~」


唇を噛み締めて無理矢理、涙を止めた


「そういえば岡野君と友達と
4人でお昼食べよってさっき言われたよ」


「そうしよう!!
岡野達呼びなよ」


無理してはしゃぐ私に明日香が合わせてくれる


岡野君に屋上にいるってメールしたら
すぐに来てくれた

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