あふれる、想い

「向日葵っていつも太陽に向かって
太陽を見つめ続けてるでしょ?
私にとって太陽は蓮だよ
近くにいなくても蓮に向いてるから…」


「じゃあ俺は太陽になって
熱い情熱を愛情を注ぐよ」


何度も思う


行かないでって…


でも…それは絶対に言えない


「大好きだよ」


蓮が抱きしめて言ってくれる


「私も大好きだよ」


優しいキスをした


あと…何回キスできる?


あと…何回抱きしめてもらえる?


あと…何回手を繋げれる?


二度と逢えない訳じゃない


でも…遠すぎるよ


蓮の温もりを忘れないように

強く強く抱きしめた


私を忘れないように…



「次は俺の好きな所に行きたいな」


「うん」


私達はまた電車に乗り込んだ


電車に揺られている間も
ずっと手を強く握り締めていた

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