あふれる、想い

「蓮アメリカは遠いけど
ずっとこうやって掴まえていてよ
手離さないで？」


俺は…っ…


「いつ帰って来れるか
わかんないんだぞ？」


「わかってる…わかってるよ」


俺の腕に愛結花の涙が零れ落ちる


本当泣きむしだ

俺は愛結花を自分の方に向けた


「…待ってて欲しいけど
待ってろなんて言えない」


「…な…んで？」


「いつ戻れるかわかんねーから…
でも、戻って来れたら
愛結花に真っ先に逢いに行くから」


「…絶対だよ？」


「あぁ約束する
もし…」


考えたくねー

そんなの嫌だけど…


「もし…愛結花の隣に誰かが居たとしても
逢いに行くから…」


「蓮以上に好きになれる人なんて出来ない」


「俺だって…愛結花以上になんて想えない」


俺は…きっとこの先
誰と出逢っても愛結花以上に想えない

心の底から愛してる

こんなに愛おしいと想える女は出来ない


俺は愛結花の手を握り
近くのラブホテルに入った


愛結花の温もりを…甘い声を…
全てを感じるように

いつも以上に丁寧に愛した


俺を忘れないように

そう思いながら…激しく愛結花を抱いた


「蓮…愛してる」


その声を…その愛の言葉を…

永遠に俺だけに聞かせてくれ



「愛結花を愛してる」


俺達は愛を確かめ合うように身体を重ねた


俺の腕の中で眠る愛結花の頭を撫でた