あふれる、想い

上條が私の方に近づいてくる


そっと頬を撫でてくれる


「赤くなってる…
ごめんな、来るのが遅くなって…」



「…来てくれてありがとう
でも…私も悪いんだよ」


誤解されるような行動したのは私


「辻は悪くねーよ
悪いのは俺だから…」



「…ごめ「謝るな」


「守りきれなくてごめんな」


「そんな事ない
助けてくれてありがとう」




上條の気持ちわかってた


なのに、それに甘えた


ずるいってわかってた


「俺が辻といたいだけだから
おまえは余計な事考えるな」


上條は優しく微笑んだ



上條の気持ちが苦しい



このままだと…

上條を利用してるだけだよね



でも…この手を拒めない


1人でいるのは寂しすぎるから…


けど、上條の気持ちは受け入れられない


こんなのダメだってわかってる


「俺達は仲の良い友達
難しい事色々考えなくていいんだ
友達なんだからごく普通の事なんだよ」


上條の優しさが嬉しかった


もう少しだけ…甘えさせて…

…ごめんね

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