あふれる、想い
ここどこ?

白い天井が見える


何で私…横になってる??


「愛結??大丈夫?」


…菜々



「…なんで?」


「廊下で倒れたんだよ
上條が保健室に運んだんだよ
先生が寝不足と過労じゃないかって…」


「上條が?」


「そうだよ
上條も原田さんも心配してた
でも、2人共…愛結を苦しめるからって…
私が傍にいる事にしたんだ」


「菜々…ありがとう」


上体を起こした


優しくて温かい

菜々に抱きしめられた


「愛結は何も言わないから…
言うの辛いのかなって思って
何も聞かないでいようって
話してくれるの待ってた
だけど…何でこうなるまで溜め込むの?」


「…ごめんね
でも…どうしていいのかわからなくて…」


「全部言いなよ
溜め込み過ぎなんだよ」


菜々の優しい声に涙が出た


泣きながら菜々に全てを話した


菜々はベッドの淵に座って考え出した


「ねぇ彼氏を待ち続けるって
ずっとフリーでいなきゃいけないのかな?
そんなに縛られなきゃいけないの?」


菜々も明日香と同じ事言うんだ…

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