あふれる、想い
菜々と教室に戻ると
上條が待ってた
真っ青な顔をして…
「じゃ、私は用事があるから」
えっ?
「ちょっ、菜々?」
「またね~」
「ありがとうね」
菜々の後姿に声をかけると
振り返って菜々は手を振ってくれた
「辻もう大丈夫か?」
「うん
心配かけてごめんね
後、保健室に運んでくれてありがとう」
「辻が…なんともなくて良かった
もう1人で悩むなよ」
温かいぬくもりに包まれた
「すっげー心配した」
「本当にごめんね」
「…俺はいつも傍でいるから
辛い時はもっと頼れよな」
「うん…ありがとう」
みんなに心配かけないように
そう思ってたのに
私がしてた事は余計に心配かけてた
菜々と話してすごくそれを感じた
自分ではちゃんと笑ってるつもりだったけど
笑えてない事なんて気づかれてて
でも…みんなは
それを気づかないふりをしてくれてたんだって
上條がゆっくり抱きしめていた手をほどいた
「これ原田から預かった」
明日香から?
上條が渡してくれた手紙をすぐ読んだ
――――――――――
愛結へ
酷い事言ってごめんね
愛結が岡野の事好きなのも
別れてないのもわかってるよ
ただ…愛結に元気になってほしい
岡野を待つ事で苦しんでるなら
岡野に縛られないで
何があっても私は
愛結の味方だし
愛結は私の事を
嫌になったかもしれないけど
私は愛結とはずっとずーっと
親友だと思ってるからね
――――――――――――
明日香…
ごめんね
手紙を握り締めてると涙が出てきた
「どうした?
嫌な事でも書かれてたか?」
首を左右に振った
「違うの
嬉しくて涙が出たの」
上條は優しく頭を撫でてくれた
上條が待ってた
真っ青な顔をして…
「じゃ、私は用事があるから」
えっ?
「ちょっ、菜々?」
「またね~」
「ありがとうね」
菜々の後姿に声をかけると
振り返って菜々は手を振ってくれた
「辻もう大丈夫か?」
「うん
心配かけてごめんね
後、保健室に運んでくれてありがとう」
「辻が…なんともなくて良かった
もう1人で悩むなよ」
温かいぬくもりに包まれた
「すっげー心配した」
「本当にごめんね」
「…俺はいつも傍でいるから
辛い時はもっと頼れよな」
「うん…ありがとう」
みんなに心配かけないように
そう思ってたのに
私がしてた事は余計に心配かけてた
菜々と話してすごくそれを感じた
自分ではちゃんと笑ってるつもりだったけど
笑えてない事なんて気づかれてて
でも…みんなは
それを気づかないふりをしてくれてたんだって
上條がゆっくり抱きしめていた手をほどいた
「これ原田から預かった」
明日香から?
上條が渡してくれた手紙をすぐ読んだ
――――――――――
愛結へ
酷い事言ってごめんね
愛結が岡野の事好きなのも
別れてないのもわかってるよ
ただ…愛結に元気になってほしい
岡野を待つ事で苦しんでるなら
岡野に縛られないで
何があっても私は
愛結の味方だし
愛結は私の事を
嫌になったかもしれないけど
私は愛結とはずっとずーっと
親友だと思ってるからね
――――――――――――
明日香…
ごめんね
手紙を握り締めてると涙が出てきた
「どうした?
嫌な事でも書かれてたか?」
首を左右に振った
「違うの
嬉しくて涙が出たの」
上條は優しく頭を撫でてくれた