あふれる、想い
上條が送ってくれて
今朝は早めに学校に向かった

明日香にちゃんと謝ろう


でも…なかなか来ない


休みって事はないよね?


そう思ってたら
矢野君と明日香が教室に入って来た


良かった


明日香の所に行こうと思ったら

「辻ちょっといい?」

矢野君に呼ばれた


今は明日香と話ししたいのに…


矢野君に近づくと
矢野君は明日香の腕を引っ張って
3人で屋上に来た


蓮…いつもここで4人でいたよね


すぐに蓮を思い出しちゃうよ


「明日香ごめんね」


「ちがっ…謝らなきゃいけないのは
私の方だよ
愛結…ごめんね」


「ううん
心配かけてごめんね」


「私の方こそ言い過ぎた
ごめんね」


「ぷっ…あはは
おまえらいつまで謝りあいすんの?」


黙って見てた矢野君が笑い始めた


「もう!!
岳志は何笑ってんの」


明日香が頬を膨らませて怒り出した



「あははは、ごめん」


まだ笑ってるよ

呆れた明日香と目が合って
3人で笑い合った


「私も明日香の事
何があっても親友だって思ってる
これからも心配かけるかもしれないけど
ずっと心友でいてね」


「当たり前でしょ」


明日香は恥ずかしそうに頬を染めて
唇を尖らしながら
ふんって言ってた


「仲直り出来て良かったな」


矢野君が優しそうに明日香に微笑んでる

そんな姿を見てたら聞きたくなった

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