あふれる、想い

次の日

学校に行き、菜々と麻紀ちゃんと
お弁当を食べる


「昨日の合コン良かったね~」


「そう?」


嬉しそうな菜々に
あっさりと麻紀ちゃんが返してる


「なんで~
カッコ良かったじゃんか」


「菜々はさ~
顔で選んで失敗するんだから気をつけなよ」


2人の会話を聞いてると携帯が震えだした


-サトシ-


「ごめん、電話だ」


菜々と麻紀ちゃんに断ってから
廊下に出た


『もしもーし、愛結ちゃん?』

「はい」

『俺、サトシだけどわかる?』

「うん、わかるよ」

『今日って暇?』

「あ~今日はちょっと…」

本当は何もないけど…


『そっか~
愛結ちゃんって彼氏いないって聞いたんだけど』

いないって訳じゃないよね

別れてないし…


『俺、昨日愛結ちゃん見て
いいなぁって思ったんだ
俺と付き合わない?』


「…ごめんね」

『会ってすぐだから
これからお互い知っていけたら良いと思うんだ
最初は友達でいいからさ
ダメかな?』

「付き合うとか考えられないから
会ったりとかしない方が良いと思う」

『彼氏いないんでしょ?
そんなに難しく考えなくていいからさ
遊びに行ったりしようよ?ねっ?』

「でも…」

『いいじゃん、明日はどう?』

「ごめん、無理」

『2人が嫌ならまた同じメンバーでさ
遊ぼうよ?』


困ったな~

はっきり断ってるのに
どうしたら良いのかな…
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