あふれる、想い
―syou―
辻が合コンに誘われてた
行くなって言いたい
でも…俺は辻の彼氏じゃない
この前も断られたばっかだし…
慶吾と食堂から戻ると
廊下で辻が誰かと電話してた
「俺、先に教室入ってっから」
「おう」
慶吾が気を利かせてくれたから
背後から静かに近寄った
「でも…」
「ごめん、無理」
聞こえてきた会話
たぶん…いや
絶対、昨日の合コン相手だ
俺は黙って辻から携帯を奪った
「えっ…えぇぇ??」
辻が驚いてるけど
無視して耳にあてた
『遊ぶだけなんだから
そんなに身構えないでよ』
やっぱ男の声だ
「こいつに何か用?」
『はっ?
おまえ誰だよ』
「こいつは俺のだから
もう電話してくんな」
『ちっ…男いねーって言ってたのに』
プツッ、ツーツー
「ほい」
辻に携帯を返した
怒るか?
「ありがとう」
ホッとしたように微笑んで
辻はお礼を言ってくれた
絶対怒られると思ってたから
すっげーびっくりした
「余計な事し過ぎた
ごめんな」
「ううん
どうしていいかわからなかったから
助かったよ」
「困るぐらいなら合コンなんか行くなよ」
あまりに嬉しそうに笑ってるから
つい本音を口にしてしまった
こんな事言うつもりじゃなかったのに…
でも、本気で行って欲しくない
「そうだよね~」
苦笑いを返してくれた辻は
大橋達の元に戻ってしまった
辻が合コンに誘われてた
行くなって言いたい
でも…俺は辻の彼氏じゃない
この前も断られたばっかだし…
慶吾と食堂から戻ると
廊下で辻が誰かと電話してた
「俺、先に教室入ってっから」
「おう」
慶吾が気を利かせてくれたから
背後から静かに近寄った
「でも…」
「ごめん、無理」
聞こえてきた会話
たぶん…いや
絶対、昨日の合コン相手だ
俺は黙って辻から携帯を奪った
「えっ…えぇぇ??」
辻が驚いてるけど
無視して耳にあてた
『遊ぶだけなんだから
そんなに身構えないでよ』
やっぱ男の声だ
「こいつに何か用?」
『はっ?
おまえ誰だよ』
「こいつは俺のだから
もう電話してくんな」
『ちっ…男いねーって言ってたのに』
プツッ、ツーツー
「ほい」
辻に携帯を返した
怒るか?
「ありがとう」
ホッとしたように微笑んで
辻はお礼を言ってくれた
絶対怒られると思ってたから
すっげーびっくりした
「余計な事し過ぎた
ごめんな」
「ううん
どうしていいかわからなかったから
助かったよ」
「困るぐらいなら合コンなんか行くなよ」
あまりに嬉しそうに笑ってるから
つい本音を口にしてしまった
こんな事言うつもりじゃなかったのに…
でも、本気で行って欲しくない
「そうだよね~」
苦笑いを返してくれた辻は
大橋達の元に戻ってしまった