あふれる、想い


でも…今更もう止められない



「そんな口約束だけなら
どうとでも約束できるだろ
…自然消滅と同じじゃねーか」



傷ついた顔をした辻を見て
胸が少し痛んだ



卑怯な手を使ってでも
俺は辻を手に入れたい



「今は岡野を好きでいい
俺が岡野を忘れさせる」



もう一度辻は俺の顔を見た



「岡野がアメリカから戻ったら
会えば良い」



本当は会わせたくなんかない




「俺は辻の悲しむ顔をもう見たくないし

岡野と別れてないならそれでもいい




今は2番目でもいいから…



だから…



俺の彼女になって欲しい



俺は辻が好きだから

俺と付き合って?」



今は2番でも

いずれは1番になってやる


だから…俺の彼女になってくれよ



俺はありったけの気持ちを言葉に出した

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