あふれる、想い
玄関で2人で軽く拭いた後
俺の部屋まで上がった
「とりあえずこれでも着とけよ
下は姉貴のだけど…」
俺のTシャツと
姉貴のハーフ丈のパンツを渡した
「ありがと」
愛結花が着替えしている間
俺も脱衣所で着替えをして
温かい紅茶を淹れて部屋に戻った
“コンコンッ”
「はい」
「入っても大丈夫か?」
着替え中だと困るもんな
「うん」
俺はドアノブに手を回して
部屋に入った
小さい愛結花は
俺のTシャツが膝ぐらいまでになってた
「下のズボン必要のない丈だな」
「チビだからね」
確かにちっこいけど
すっげー可愛い
俺の服を着て
本当に俺だけの愛結花みたいだ
俺達はソファに座って
紅茶を飲んで
冷えた身体を温めた
チラチラと愛結花を見てしまう
ちっこくてフワフワして可愛い
ずっと我慢してた
でも…
我慢出来ない
愛結花がテーブルにカップを置いた瞬間
俺は愛結花を抱きしめた
「愛結…好きだ」
「うん…私も…」
俺は愛結花の瞳を見た
俺だけが映ってる
俺はそっと唇を重ねた
柔らかい唇
その唇を割って
愛結花の舌を絡める
「……ん…」
愛結花から漏れる苦しそうな甘い吐息
俺の理性は飛んだ