あふれる、想い
俺は愛結花を抱き上げてベッドに倒した
目を瞑ったままの愛結花
何で俺を見ない?
何を考えてる??
「愛結…ごめん」
まだダメだよな
愛結花から離れようとしたら
目を開いて
「……いいよ」
か細い声が聞こえた
俺は愛結花の頭を優しく撫でた
「無理しなくていいから…」
「…無理じゃないよ」
俺は愛結花の瞼
頬
唇
耳
首筋
優しいキスを落とした
「愛結…愛してるよ」
耳元で囁いた
愛結花は小さく頷いてくれた
俺はもう一度激しいキスをした後
愛結花の全身にキスを降り注いで
1つになった
繋がった瞬間、少し震えた愛結花
大好きな女を抱いてるのに
幸せな行為なはずなのに
俺の心には不安が過ぎった
愛結花は後悔してるんじゃないかって…
行為が終わった後
俺の腕の中で涙を流した愛結花
言い様のない不安に
胸が痛んだ
愛結花の涙をそっと指で拭った
「…後悔してんのか?」
「してないよ
翔が優しくしてくれたから嬉しかったの」
そう答えた愛結花
でも…俺は素直にその言葉を受け止めれなかった
どこまでいっても岡野の存在が気になる
その気持ちごと受け止めるって言ったのに…