あふれる、想い
“トントンっ、ガチャッ”
「翔?
この前、録画したドラマ…って
あんた達…何飲んでるの?
ってか飲みすぎでしょ?」
「あっ…羽菜さんだ~
羽菜さんも飲みましょうよ」
慶吾が姉貴に声をかけてる
「ん~、じゃあ飲もうかな
友達もいい?」
「いいっすよ~」
姉貴の友達はユミさんと言って
姉貴と同じ大学に通ってるとか…
俺達は4人で飲み始めた
「翔くんっていうんだ~
高校生?!わかーい」
ユミさんは無邪気に笑ってた
「どうした?
何か嫌な事でもあった?」
俺は愛結花の事を相談してた
酒が入ってたせいか
スラスラと不満が出てきた
「そっか~、それは辛いね
私も最近、彼氏が浮気しちゃって…」
悲しそうに笑ったユミさん
そんな風には全然見えなかった
「ユミさんも飲みましょう」
俺達4人はバカ騒ぎしながら
かなりの量を飲んだ
酒に弱い姉貴はすぐに寝始めた
「俺、羽菜さんを部屋に連れてって帰るわ
翔も、ユミさん送っていけよ?」
「おう、悪いな」
慶吾が姉貴を部屋に連れてってくれて
その後、帰って行った