あふれる、想い
―shou―
携帯が鳴り響いてるけど
頭が痛くて起きれない
何度目かの後
ようやく目が覚めた
ここ…どこだ?
あぁ…ユミさん家で飲んだんだっけ
俺はベットから起き上がって驚いた
何で…服着てねーんだ?
俺は恐る恐る布団を捲った
何も……履いてない
まぢかよ?
有り得ない
まぢ有り得ない
「おはよ
昨日は凄かったね」
声をかけられて
隣を見た
ユミさん…
俺やっちゃったのか~?!?!?
「覚えてないの?」
ユミさんの一言で
必死に記憶を手繰り寄せる
酔っ払って寝ちゃった後
トイレで目が覚めて…
ユミさんに抱きつかれて…
そのままやっちゃったんだ…
「あっ、気にしないで
私も彼氏への当て付けで浮気しただけだし…」
ユミさんはあっさり答えた後
服を着始めた
俺も慌てて着替えをした
その瞬間、携帯が鳴り響いた
ディスプレイには愛結花の名前と番号
まぢでどうしよう…
俺は…通話ボタンを押した
「もうずっと電話してたんだよ?」
「ごめん…寝てた」
そう言うしかなくて…
「…今から急いで行くから」
俺は携帯を切って、一度置いてから
頭を掻き毟った
何やってんだよ、俺は!!!
「そんなに気にしなくて良いんじゃない?
ただのセックスだよ」
あっさり答えるユミさんに目を見開いた
俺はそういう風に思えない
あれだけ、時間をかけてようやく愛結花と繋がれて
それでも不安しかなくて
…ちょっと後悔してたのに
会ってその日にセックス?!?!
俺には理解出来ない
どうしたらいいんだ…