あふれる、想い
「上條って好きな人いる?」
上條が照れたように笑って
少し頬が赤くなったから…
いるんだってわかった
「いるんだ~」
「おう
誰にも言うなよ?」
「うん」
ドキドキする
キューっと締め付けられて
この場から逃げ出したくなった
「隣のクラスの山口麻紀
内緒な」
「うん
上條の為に協力してあげるよ」
泣きたいぐらい悲しいのに
自分の気持ちがバレないように言ってた
言った後、すごく後悔した
「まぢで?!
頼むわ」
そんなに嬉しそうに笑わないでよ