あふれる、想い


蓮に別れて…そういうべきだと思う


矢野君を介せば伝えられる


だけど…矢野君が言っていた言葉を思い出す


「俺は上條と付き合っても良いと思う
…でも…蓮と別れるとかはやめて欲しい」


「蓮が……前に言ってた
他の男にいっても良いけど
別れは絶対に聞かない
どうしても別れたいなら
日本に帰ってから聞くって…
直接聞かなきゃ別れないし
自分の事忘れて欲しくないからって…」


きっと矢野君は伝えてくれない


ううん

別れ話を人に頼む事自体間違ってる



だけど…


もう私には蓮を待つ資格は無い



そうわかってるのに

別れ話をする勇気がない



蓮が帰って来る日を

心のどこかで待ってるから…



…違う

罵られるのが怖いんだ



待つって言ったのに
1年もしないうちに違う男(ヒト)にいってしまった


きっと蓮は許してくれないし

責められて、罵られても仕方ない


だけど…今はその言葉を受け止めれるだけの
強さも心構えもない


蓮が矢野君に言ってくれた言葉に甘えて
逃げてるだけ



だけど…戻ってきたら…

その日…別れ話をしよう



それまで、翔に

連絡がとれる方法がある事を

絶対に悟られてはいけない



私は翔だけを想う


翔の事が好きだから…


少しでも翔を好きだと想った事が始まり


それは変えようのない事実


< 206 / 290 >

この作品をシェア

pagetop