あふれる、想い
俺達の間に穏やかな風が吹いてる
実際どうなのかはわからないけど
嘘みたいに岡野の事を
愛結花から感じない
俺だけの…愛結花
今までは自信がなかったけど
そう言いきれる
愛結花が向けてくれる笑顔
それは間違いなく本物
俺を見る瞳が
言葉が
全てが俺だけに向けられてる
俺はそう感じる
愛結花を好きになって
初めて味わう
好かれてる気持ち
安心感
昼休み2人っきりになりたくて
久々にやってきた中庭
「愛結好きだよ」
「私も翔の事大好きだよ」
満面の笑み
俺は嬉しくて嬉しくて
愛結花を抱きしめた
「…くるしいよぅ」
思わず力が入っちまった
だけど…それぐらい嬉しい
愛結花の瞳に映る俺
俺の瞳に映る愛結花
お互いがお互いしか見えてない世界
すごく幸せを感じる
俺は優しく触れるだけのキスをした
幸せを知り喜びがいっぱいになったまま
夏休みを迎えた