あふれる、想い

クリスマスはいつものメンバーでカラオケ

みんなで受験の事を忘れて騒いだ


テーブルの上には沢山の料理と飲み物



「俺ら受験生じゃねーみたいだな
こんなんで大丈夫か~?」


「不吉な事言うな~」

「村上なんか帰れ~」


村上君…今ここでそんな事言うから
菜々と麻紀ちゃんに怒られてるよ


ノンアルコールなのに
みんな凄くテンションが高い


「慶吾もバッカだなぁ~」

そう笑いながら翔が肩に手を回してきた


「本当だね」


「「「そこの2人いちゃつかない!!!」」」


えぇ…3人から責められちゃったよ


翔と顔を見合わせて笑った



初詣も5人で行った


絵馬に願い事を書いた


『大学合格』

村上君


『専門合格
彼氏が早く欲しい』

菜々の絵馬を見て笑った


『専門合格
もっとセンスを磨く!!』

麻紀ちゃんのセンスは
既に凄いと思うよ


『大学合格
ずっと愛結花といられますように』

翔…ありがとう


『大学合格
翔も合格しますように』

私の絵馬

私も翔と一緒にいられますように
そう書けば良かったな


「愛結が俺の事、応援してくれてるから
頑張らなきゃな」


「うん」


翔が喜んでくれるから、嬉しくて笑顔を向けた


みんな無事に合格すると良いな


「合格したら、私と麻紀は同じだけど
みんなバラバラになっちゃうね~」


「でも、いつでも会えるよ?
また遊ぼうよ」


「だよね~」


女3人で話に盛り上がった


翔と村上君に呼ばれて
みんなで学業祈願のお守りを買った


例え学校が変わっても
私達は変わらない

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