あふれる、想い
そのまま、屋上で1時間ぐらい
色々な思い出に浸りつつ
色々な事を考えて
辺りが薄暗くなってきて
私は学校を後にした
今日で高校生活は卒業
だけど…私はいつまで経っても
何からも卒業出来てない
「ただいま」
家の扉を開けた
「愛結花?!
あなた遅かったわね
さっき」
「ごめんなさい
後で聞くから」
蓮の話を今は冷静に聞けそうにない
ママの言葉を途中で遮って
部屋のドアを開けた
ドサッ
持っていた荷物が全部落ちた
「帰って来るの遅いよ!!」
「どうせ感傷に浸ってたんでしょ?!」
「…なんで…いるの?」
明日香と菜々と麻紀ちゃん
何で…涙が溢れた
「さっき岳志から
岡野が帰って来たって
連絡があった
家に来たら、ママさんが
帰ってないって言うから
菜々と麻紀も呼んで来て貰った」
「そうそう
愛結の事だからまた悩んでると思って」
「愛結ちゃんすぐ難しく考えるもんね
そんな思いつめた顔して…悪い癖だよ」
「うぅ…みんな…ありがとう」
3人が優しく微笑んでくれる
私は…こんなにかけがえのない友達が
3人もいる
本当に感謝だよ