あふれる、想い

蓮との事を一通り話終わった


「「「バカじゃない?!?!?!」」」


怒ってる明日香と菜々

呆れてる麻紀ちゃん


「だって…」


「ねぇ?
そんなの上條が喜ぶ?」



「大体、愛結は岡野が好きなんでしょ?」


「何で頭で考えて行動しないの?」


「あれこれ理由つけて逃げてるだけじゃない」


菜々と明日香に色々言われて責められる


その一言、一言が胸に刺さって痛い



ママが持って来てくれた紅茶を
一口飲んで
落ち着いた様子で
麻紀ちゃんが口を開いた



「ねぇ?愛結ちゃん?」


私は麻紀ちゃんを見つめた



「色々理由つけて逃げる事は簡単

でも…好きなら
傍にいなきゃ絶対後悔するよ

愛結ちゃんは…
岡野君が誰かと付き合ってもいいの?」



蓮が…私以外の人と付き合う?


あの優しい笑顔を誰かに向けるの?


そんなの‥・・嫌だよ



「じゃあ上條は?」

菜々に聞かれた


翔には…幸せになって欲しい


でも…その相手は私じゃない


私じゃ無理だから…




「その顔が答えでしょ?!
前も言ったけど
私は愛結に幸せになって欲しい
上條と岡野が傷つこうが知ったこっちゃないよ」


「そうだよ、自分の幸せを1番に考えなよ」



「傷つけてもいいじゃん
傷つけたら…傷つけた分
優しくして素直になって
傷を癒していけばいいんだよ」



「1人になるのは簡単だよ
でも…岡野と寄り添ってみなよ?」



みんな…ありがとう


いつもこうやって後押しされてきた


そのおかげで、いつも
勇気を出して一歩踏み出す事が出来た


「ちゃんと考えてみる」


「「「考える必要ないでしょ」」」


みんなが強く言うけど
私は首を左右に振った



「変に頑固なんだから
後悔しないようにしなよ」



「うん」


明日香に返事をした私を見て
菜々と麻紀ちゃんは帰って行った


明日香は泊まる気満々みたい

部屋の隅に
明日香のいつものお泊りカバンが転がってる


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