あふれる、想い


「…っ……情けね…」


俺は一筋伝わる涙を
袖で拭って前だけを見つめた




愛結花を好きになって後悔してねーよ




誰よりも愛結花が好きで愛おしかった






でも…その分…傷ついた




いつもいつまでも…俺の片想い


そんな気持ちがあった





だけど…間違いなく

愛結花は俺を好きでいてくれたよな



どんな形であれ…






もう…誰も愛したくない





誰かに愛されたとしても

俺は愛結花を愛したような愛情を

そいつに注ぐ事は出来ないだろう



俺の手からすり抜けた愛結花



……幸せになれよ


冷たい夜風が俺を包んだ


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